日本建築専門学校主催
平成12年度耐力壁JapanCup参加
ある一定条件のもとに制作された2枚の耐力壁で
たがいに引っ張り合いどちらが強いか、靱性があるかを直接競い合うというイベントです。
今年もこのイベントに参加しました。
☆耐力壁の設計コンセプト
去年の耐力壁はデザイン(構造・意匠)の詰めが甘かったので
今年は去年のをベースにしてブラッシュアップした。
今年の耐力壁の設計コンセプトは崩壊モードを制御し靱性のある崩壊形とすることは勿論
限界状態を予想することを目的としました。
本来木材の破壊形は脆性的ですが仕口部に金物を用い、
これを木材より先に降伏させることによって靱性のある崩壊形となるよう設計しました。
この耐力壁では柱のアンカーボルトを先に降伏させられる限界を狙って
合板に開ける開口の大きさと形状をデザイン(構造・意匠)しました。
☆耐力壁
☆試合を終えて耐力壁と設計者と共同設計者
"私も入れて・・・”
☆耐力壁の子供と
中央は製作者の日本建築専門学校のカワムラ君がくり抜いた合板で作ったマスコットです。
今年も去年と同じく予選はクリアしたものの第2回戦で惜しくも敗退。1999年モデル
耐力は予想よりも大きく、1.7tだった。
崩壊形も予想通りの曲げ降伏型(最終引張剪断で破壊)になった。
今年はボルトが座金から抜け出さないようM12用の座金を用いたので曲げ降伏させることができた。
去年は以下の言葉を残していたのでリベンジは成功したわけです。
「来年は予定通りの破壊形式になるように設計し準備して臨みます!」
去年、今年と合板を使った「面材」で設計しましたが来年は「軸部材」を使って参加しようと思います。
概略のモデルは浮かんでいるので来年まで寝かせます・・・・