日本建築専門学校主催
平成11年度耐力壁トーナメント参加
ある一定条件のもとに制作された2枚の耐力壁で
たがいに引っ張り合いどちらが強いか、靱性があるかを直接競い続け
トーナメント戦で勝ち抜いた者(耐力壁)を称えるというイベントです。
当事務所でもこの楽しいイベントに参加します。
☆耐力壁の設計コンセプト
この耐力壁の設計コンセプトは、崩壊モードを制御し靱性のある崩壊形とすることを目的としています。
本来木材の破壊形は脆性的ですが、仕口部に金物を用い、
木材より先に降伏させることによって靱性のある崩壊形となるよう設計しています。
この計画では使用金物の重量制限があるため、合板と枠材との接合を差込み式にしていますが
実際の建物においては釘接合を考えています。
合板に開けられた開口については、使用木材の材積制限によるものではなく、
耐力壁=暗いというイメージを払拭するためための提案でもあります。
☆耐力壁のアイソメ
試合結果・・・
予選はクリアしたものの第2回戦で惜しくも敗退。
設計コンセプトの靱性のある破壊形式にならず、
ボルトの座金からの抜け出しによる脆性破壊になってしまいました。
ボルトに合う座金が入手できずに1サイズ上の座金と薄い座金を使用したために
ボルトが降伏する前に抜け出してしまいました・・・・
設計図通りの材料を準備できなかったのが原因。
・・・
来年は予定通りの破壊形式になるように設計し準備して臨みます!